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ロイ・ヴィカーズ『百万に一つの偶然 −迷宮課事件簿[II]−』(ハヤカワ・ミステリ文庫)(8/20)

イギリスのミステリ作家、ロイ・ヴィカーズによる「迷宮課」シリーズの第2短編集。昨年文庫化されたものだが、親本であるハヤカワ・ミステリ版は1962年刊行なので、何と40年経ってから文庫化されたことになる。
話の内容は、「迷宮課」というサブタイトル通り、迷宮入りした事件を迷宮課と呼ばれる部門のレイスン警部が解明する、というものだが、一般的なミステリではなく犯人が犯行に至るところから始まる「倒叙もの」と呼ばれる形式である。しかもかなり短めの短編なので謎解きの部分よりも犯人がいかにして犯行に至ったか、という部分に重点が置かれており普通のミステリを期待するとちょっと拍子抜けするかも知れない。
もうすこし長めの作品なら、犯人VS警察の攻防というような要素を楽しめるのだろうが、あまりにも短すぎて謎の解明の部分が一発ギャグのような感じになり、ハマれば面白いが、外すとしょうもない、という印象である。
それでも表題作となっている「百万に一つの偶然」など、うまくトリックとストーリーが噛み合った作品では非常に印象的な読後感を得られる(ちょっと鳥肌立った)。
既に第3集も文庫化されているので、引き続き読んでみたい。
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日々鬱病と未聴CDと戦いながらCD買い物依存症から抜け出せない、そんな奴です。

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