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大澤壽人『ピアノ協奏曲「神風協奏曲」・交響曲 第3番』(2/12)

NAXOSから出ている「日本作曲家選輯」というシリーズの1枚。戦前〜戦後にかけて優れた作品を発表しながら近年まで殆ど無視されてきた作曲家、大澤壽人の初めての本格的な作品集。
ドミトリ・ヤブロンスキー指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団演奏。「ピアノ協奏曲 第3番 変イ長調「神風協奏曲」」「交響曲 第3番」を収録。ちなみに誤解のないように注記しておくと、「神風」とは1937年に東京〜ロンドン間の飛行時間最短記録を樹立した飛行機「神風号」にちなんだもので第二次大戦中のいわゆる「カミカゼ攻撃」のことではない。
クラシックはあまり聴かない自分であるが、それでもこのCDに収められた作品が日本人らしからぬ作風であること(しかも戦前の)ははっきり判る。とにかく「モダン」、この一言に尽きる。
まず「ピアノ協奏曲 第3番 変イ長調「神風協奏曲」」は、3つの楽章に分かれており、第1楽章では飛行機のエンジン音を思わせる力強い2つの主題が交錯しながら進んでいく。おそらく出発の情景を表現したものと思われる。続く第2楽章は、夜間の静かな飛行をイメージしたものだろうか、甘いサックスのメロディーから始まり、優しげなピアノの旋律と呼応しながら進行する。個人的にはクラシックというよりもジャズの香りのするこの第2楽章が好きである。最後の第3楽章は、到着〜着陸の情景であろう。第1楽章の主題を盛り込みつつ複雑に交錯しながら進み、静かにエンディングを迎える。
残る「交響曲 第3番」は、あまりにも構成が複雑すぎて、もっと聴き込まないととてもコメントできないが、緊迫感に溢れた大作だ。
とにかくNAXOSのこのシリーズはお薦めである。こんなクオリティのものがせいぜい¥1000で聴けてしまうのだから。
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日々鬱病と未聴CDと戦いながらCD買い物依存症から抜け出せない、そんな奴です。

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