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自由浮遊社音言画ログZ

音楽と文学と映画と美術のための落書き Since 2000/7/29

☆1月29日(金)に聴いたこの1枚☆

ちょっと今すごく感動してしまって、余韻に浸っているところなんで、いつものノリは出来ないです。そういうことで、今日はそっと。今日のこの1枚は...
ニーナ・シモン『Nina Simone And Piano』(RCA/SONY Music)
Nina_piano_back.jpg

.でした...。「ニーナ・シモンとピアノ」「わたしとぴあの」。なんてシンプルで、奥の深いタイトルでしょうか。私とピアノ、それだけで他のものは要らない。無駄なもの、余計なものを全て削ぎ落としたところに、このタイトルは、そしてこのアルバムはあります。きっとピアノと真っ直ぐに向き合って、「ニーナ・シモン」という人に真っ直ぐに向き合って、最後に裸の自分に真っ直ぐに向き合って、出てきた音だと思います。
正直、千言を費やしても、このアルバムについて語ることは出来ないのかも知れません。まずは聴く。そこから始まるし、それだけで完結してしまうような気がします。それでも、今受けたこの感動を、貴重な思いを、煤けた言葉にすることを止められない、それが人の性なのかも知れません。
ニーナ・シモンのアルバムは、これまで10枚ほど聴いてきました。いずれも素晴らしいアルバムでしたが、この「Nina Simone And Piano」はそれとは別次元にあるかのように思えます。彼女の分厚い唇から紡がれる言葉の(意味ははっきり判らないけど)なんと尊いことか。昔、高僧が「南無阿弥陀仏」と唱えた、その6文字がそのまま6体の阿弥陀仏像になった、という話しを思い起こさせます。
とりあえず今の自分に書けるのはこのくらいです。これ以上、幾ら言葉を積み重ねても、実体とは遠ざかるばかり。ここでペンならぬキーボードを置きます。最後に、まだこのアルバムを聴いていない人がいるなら、それは素晴らしいことです。まだ、このアルバムを初めて聴く、という体験ができるのですから。
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☆1月24日に聴いたこの1枚☆

さて、今回は似たような盤が2つあって、どちらを取り上げるか迷ったのですが、結局こっち!(理由はこのあとすぐ!)
Various Artists『クロンチョン・モリツコ〜クロンチョン・ヴォーカル集』(Gema Nada Pertwi/Omaatoki SC-6104)
Kroncong01_back.jpg

です!今回は珍しく?1枚組です。で、ブツはインドネシアのやや伝統歌謡、クロンチョンのCDなのですが、同じようなのを2枚聴いてしまって...。どっちにしようか迷った末、ジャケのイラストが激しく秀逸なこちらを選ばせていただきました。ボツになった盤、ごめんなさいね。
さて、今回はクロンチョンの盤を取り上げるのですが、「クロンチョンって何?」と言う人は、Wikipediaでも見てもらうとして、「やや伝統歌謡」と書いたのは、過去の伝統の上に成り立っていますが、まだ現役というところです(弊社はまだ1990年代前半の様子しか認識しておりませんので、2021年現在は違っているかも知れません)。
特徴として、楽器は一部の弦楽器を除き、ギター、ベース、フルート、ヴァイオリンなど西洋の楽器が使われています。このへんは打楽器や管楽器として古来からの楽器を使っているポップ・スンダあたりとは異なるところです。
一聴して受ける印象は、独特の「哀愁」。悲しげ、という程ではありませんが哀愁あふれるメロディが胸を打ちます。もちろん明るい曲もあるのですが、それすらも聴いた後にはなにか物哀しい感情が残ります。フルートやヴァイオリンの多用も、それに拍車をかけています。インドネシアのポップ・ミュージックを聴く上では、避けて通れないでしょう>クロンチョン。
後は、なんとも味のあるジャケのイラストですが、描いたのは、笹尾俊一という人。絵本を何冊か出している他、『ジャズストーリィ―ルイとビリーとレスターと』という本も出しています。これは是非とも入手して読んでみたいところです。
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☆1月20日に聴いたこの1枚☆

うわ、1回も更新しないまま気がついたら2021年1月も後半だよ〜!ということで多少慌て気味に行きます。本日の1枚は〜、
Various Artists『Accordeon 1913-1941 Museette/Swing/Paris』(Frémeaux & Associés DH002 CD)
Accordeon01_back.jpg

です!例によって2枚組ですが...。このCDは、タイトルどおり、1913年〜1941年の間の、パリにおけるアコーディオン音楽を集めたものです。付属の日本語解説には、アコーディオンの誕生とその後の変遷、それがパリの街にどのように溶け込み、変化していったかについて詳しく説明されています。このCD、Apple Musicにもあるのに気づかず購入してしまったものですが、この日本語解説だけでもそれくらいの価値はあったと思います(と書いて自分を慰める)。
内容の方は、ほとんどがインスト曲で、それもアコーディオンの独奏曲です。アコーディオンという楽器の持つ音色の、明るく派手やかな面、少し物寂しい面をCD2枚2時間半弱、たっぷり楽しめます。どこか物哀しい音色ですが、リズムはみな軽快で判りやすいです。初期のアコーディオン音楽が、酒場やバーで客を「踊らせる」ための音楽だったことが見て取れます。
このCD、Vol.2もあってそちらも入手済。Vol.2を聴くのが楽しみです。
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