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エドワード・D・ホック『サム・ホーソーンの事件簿III』(創元推理文庫)(10/29)

多芸多才なミステリ作家、エドワード・D・ホックによるシリーズ短編「サム・ホーソンもの」の第3短編集。アメリカの田舎町、ノースモントを舞台に、町医者のサム・ホーソーン先生が次々と巻き起こる怪事件を解決していくというものであるが、1974年に第1作が発表されてから今年まで30年間書き続けられ、全部で65篇もの作品が発表されているという息の長いシリーズである。本書にはその25篇目〜36篇目までが収録されている(シリーズ外の短編も1編収録)。
しかも、作中での時間設定も、作品の発表順に時系列になっている。ストーリーそのものは1話完結だが、主要人物が死んだり結婚したりという設定は引き継がれていくので、ノリとしては長尺連続TVドラマに近い。ちなみに第1篇での作中時間は1922年3月という設定。最新話(巻末の解説による)第65篇では1942年10月が舞台なので、20年と7ヶ月が経過したことになる。3.8ヶ月に1回、事件に遭遇している計算だ。
1編がかなり短めなので、話の印象としてはわりと淡泊というかあっさりしている。毎回披露されるトリックはなかなか見事だが、1,2篇読むだけでは正直物足りない。やはり1作目から続けて読んで、作中でのゆったりとした時間の流れを楽しむのが良いと思う。
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鬼束ちひろ『育つ雑草』(10/26)

鬼束ちひろ約1年ぶりのニューシングル。明日発売予定だが駅前のCD屋でフライング販売していたのでゲット。初回限定と通常とジャケットが2種類あるのだがなぜか初回限定しか置いてなかったのでそっちのみ購入(amazon.co.jpで表示されているジャケは初回限定の方です)。
とりあえず1回聴いただけだが、公式サイトの試聴で聴いて予想していたよりはずっと良い。
まずA面曲「育つ雑草」だが、ノイジーなギターが強調されたロックナンバー。アコースティックな面が強い今までの鬼束路線のファンにはどうも拒否反応が強いようだが、個人的にはロックな人なので全然オッケー。なんか昔好きでよく聴いていたライドの1stあたりを思い出してしまった。ただ無難にまとまってはいるけれど、目新しさという意味では弱いのは事実。
鬼束のヴォーカルは、喉の手術後という事で心配していたがそんなに声が出ていないという感じではないが、さすがに全力でシャウトするのは辛いのか、やや押さえ気味に歌っている。今後もこのスタイルの曲をやるつもりならややしんどいか?あと、リズム隊がちょっと弱い気がする。もうすこしグルーヴ感というか、疾走感みたいなものが出せればかなりいい感じにしあがったのではないかと思う。惜しい。
C/Wの「Rainman」はピアノ弾き語りのアコーステックナンバーで全て英語詞。あまり情感を込めず淡々と歌うスタイルで、やはりこっちのほうが安心して聴けるのは確か。ただピアノがどうもいまひとつ冴えない。クレジットによると鬼束本人が弾いているらしいが、素直に上手い人に弾かせた方が良かったように思う。
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V.A.『ウエスト・コースト・モダン・ブルース60's Vol.2』(10/24)

金曜日に聴いたVol.1が予想以上に良かったので引き続きVol.2も聴いてみた。Vol.1と同様かむしろそれ以上にソウル色が強いがこちらも楽しめた。
Vol.2に収録されているアーティストは7名。まず1人目はアーサー・K・アダムス。テネシー州出身でナッシュヴィルで活躍した後、テキサス州ダラス→ウェスト・コーストと大陸を横断していった経歴の持ち主だ。B.B.キングスタイルのモダンブルースだが、ダラスで長く活動していたせいか微妙にテキサス風な味わいもあり、テキサスもの好きの自分にとっては結構好みだった。
2人目はサム・ベイカー。ソウルは殆ど聴かないので知らなかったが、サザン・ソウル方面ではそれなりに有名な人らしい。音の方もブルースというよりはほぼソウル/R&B。
3人目はビッグ・ママ・ソーントン。さすがにこの盤の中ではちょっと1人だけ浮いている感じがする。音の方はいつも通りのビッグ・ママ節。
4人目はフィルモア・スリム。名前は知っていたが聴くのは初めて。これがなかなか良かった。ライトニン・ホプキンスを若くしたようなややよれ系のヴォーカルがかっこいい。ギターも結構歪んでいていい感じ。単独盤も聴いてみようと思う。
5人目はリトル・ジョー・ヒントン。B.B.キングをソウル寄りにしたような感じ。ギターは先のフィルモア・スリムが弾いているらしいが自分の曲に比べるとやや地味で目立っていない。
6人目はジョニー・コープランド。この盤の中では一番オーソドックスなモダンブルースという感じ。他の人と比べると地味な印象はぬぐえないが、堅実で安心感はある。
最後はエスター・ウィリアムズ。これもジミー・マクラクリンが関わっているらしく、シングルB面曲「This Life Is Mind」ではデュエットで参加、さらにその曲を自分で歌って見せたデモテイクも収録されている。
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今日の購入物(10/23)

ライトニン・ホプキンス『ロンサム・ライフ』(P-VINE PCD-2331)
中古。Lightnin' Hopkinsが地元テキサスのホーム・クッキンレーベルに録音した曲14曲を収録したもの。内訳は1961年および1968年1月、4月の3回のセッションで、1968年1月のセッションには従兄弟のハーピスト、ビリー・バイザーも参加。

松田聖子『ユートピア』(CBS/SONY CSCL 1271)
中古。1983年発表の7thアルバム。シングル「天国のキッス」「秘密の花園」を収録。

ジェイク・ホルムズ『"The Above Ground Sound" Of Jake Holmes』(Radioactive Records RRCD049)
新品。レッド・ツェッペリンの名曲「Dazed And Confused」の元曲である「Dazed And Confused」(そのままやんけ)を収録している事で知られる(ていうかそれ以外の事ではほとんど語られることのない)Jake Holmesの1stアルバムの初のCD化。
出たのは知っていたものの、amazon.co.jpでは品切れ。amazon.comでは扱っているもの送料入れると結構高い、ということで購入に踏み切れなかったのだが、タワーレコードに結構安価で入荷していたので買ってみた。
Radioactive Recordsというサイケ方面の怪しげな再発専門レーベルから出ているのだが、明らかにLPのジャケをスキャンしただけと思われるやる気の感じられないブックレットはまるでブ○トのよう。ひょっとしてと思ってちょっと聴いてみたが、アナログ起こしかも。はっきりスクラッチノイズが聴こえる訳ではないが…。まあ単にマスターテープが劣化しているだけかも知れないし、あるいはなかなかCD化されなかったところを見るとマスターテープが既に失われているのかも知れない。
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V.A.『ウエスト・コースト・モダン・ブルース60's』(10/22)


某店の50%引きセールで買ったが、今ひとつ聴く気になれず棚で寝かせておいたもの。そろそろいい具合に熟成してきたので聴いてみた。
1960年代にModern/Kentレーベルに残された録音から編集されたコンピ盤(Vol.2、Vol.3もあり)。時代のせいか、Modern/Kentというレーベルカラーのせいかソウル色の強い曲が多い。
収録アーティストは8人。まず1人目のステイシー・ジョンソンであるが、これがなかなかの拾いもの。エモーショナルな熱いヴォーカルがとにかくかっこいい。特に1曲目「Consider Yourself」は名曲だ。3曲しか収録されていないのが物足りない。ちなみにギターはアイク・ターナー。
2人目、ヴァーノン・ガイはステイシー・ジョンソンとコンビを組んでいたこともあり、また同様にアイク・ターナー参加ということで似たような音である。こちらもヴォーカルがナイス。
3人目は大御所T−ボーン・ウォーカー。既に全盛期は過ぎた時期であるがなかなか頑張っている印象。
4人目はリトル・ジョー・ブルー。こちらもかなりソウル色が濃いブルース。ステイシー・ジョンソン程の鮮烈な印象はないが手堅くまとまっている感じ。と思ったらプロデュースはジミー・マクラクリンでした。
5人目はB.B.キング。アルバムは別途単発盤として出ているため、このコンピ盤にはModern/Kentでのラストシングル1曲のみ収録されている。
6人目はフラッシュ・テリー。この人もなかなか凄い。B.B.キングに似たスタイルのギターを弾くのだが、ちょっと表現しづらい独特な音で面白い。
7人目はキング・ソロモン。こちらはいかにもモダンブルースという感じの音を聴かせる。ハウリン・ウルフ・ジュニアの名前で活動した事もあるようだが、特にハウリン・ウルフに似ている訳ではない。ヴォーカルもどちらかというと高い声だし。
最後はウィリー・ガーランド。経歴等はよく判らないようである。ハーピストであり、モダンブルースというにはいささかダウンホームすぎるスタイルであるが、味わいがあって悪くない。
販売元P-VINEレコードのカタログから消えているようなので、既に廃盤と思われますが、店によっては店頭在庫が残っているようです。→「ウェスト」じゃなくて「ウエスト」で検索かけたらamazon.co.jpで出てきました。(10/24修正)
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今日の購入物(10/21)

ハンス・クナッパーツブッシュ『ワーグナー名演集Vol.1』(Polygram POCL-4303)
Londonレーベルから出ているクナッパーツブッシュ指揮のワーグナー管弦楽集その1。ちなみに同じPolygramからはDeccaレーベルからの『ワーグナー名演集』というのも出ておりちょっと紛らわしい。
本作には楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から「第1幕の前奏曲」「第3幕の前奏曲」を、歌劇「リエンツィ」から「序曲」を、舞台神聖祭典劇「パルジファル」から「第1幕の前奏曲」「場面転換の音楽」「花の乙女達のたわむれと輪舞」を、楽劇「ジークフリート」から「森のささやき」を収録。
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スモーキー・ホッグ『Midnight Blues』(10/20)

薔薇をくわえた妖艶な美女ジャケが印象的な、AceからのSmokey Hogg編集盤第3弾。1947〜1952年にかけてのModern/Combo録音24曲を収録しているが、その内半数近い11曲が未発表曲ということもあり、やや地味という印象は免れない。
とは言え中身はいつものスモーキー・ホッグ節で、あいかわらず調子が合っているのか外れているのか判らない独特なリズムにのせて歌われる木訥としたヴォーカルが印象的だ。
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篠田真由美『美貌の帳』(講談社文庫)(10/18)

建築探偵桜井京介シリーズの6作目。筆者による「あとがき」によれば前作までが第一部、今作からが第二部、という位置づけになるそうだ。
前作『原罪の庭』で、重要なサブキャラである「蒼」の出で立ちが描かれ、彼についての謎が一応解かれた、ということでの第一部完結なのだろう。とすれば今作で始まる第二部ではある意味「蒼」以上に謎が深そうな主人公桜井京介についての謎が解き明かされるのかも知れない。もっとも私の場合文庫化されてから読んでいるので、実際には講談社ノヴェルズ上では既に10作目(短編集含む)まで進行しており、その答えは既に出ているのかも知れない。
ミステリとしての感触は、シリーズものとしての調和を乱さない感じでそつなく描かれている(強いて言うならやや平坦な印象がないでもない)。「建築探偵」シリーズだけあって毎回「建築」が謎解き上重要な要素になっているのだが、今作ではいまひとつその要素が薄いな、と思っていたら結末でしっかり意表を突く形で絡んできたのは見事。
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フェントン・ロビンソン『ザ・メロウ・ブルース・ジニアス』(10/15)

フェントン・ロビンソンの1965〜1974年にかけてのマイナーレーベルへの録音13曲をまとめた編集盤。ボズ・スキャッグスのカバーでもおなじみ「Somebody Loan Me A Dime」のオリジナルバージョンを含む。
洗練された、都会的なブルースであるが、根っこにはどこかどっしりした芯のようなものがあり、骨太さも感じさせる。ギターソロではけっこうアグレッシヴなギターも聴ける。10年近い間にいろんなレーベルにばらばらに録音されたものなので、音質などに結構ばらつきがあるのは止むを得ない。
※このCDは残念ながら現在廃盤です。手に入れたい方は中古レコード屋をこまめに探して下さい。ていうか再発して下さいよ>P-VINEさん。
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iPodのケースを購入

今さらですが、iPod(3G40GB)のケースを購入しました。
購入したのは、米Marware社製のSportSuit Convertibleというモデルの青です。前から買うならこれかなと目星をつけていたのですが、結構高くて躊躇していたところ、並行輸入品を在庫処分で安く売っているサイトを発見。早速注文しました。

とりあえず2〜3日使ってみたので写真入りインプレッションを簡単に書いてみます。

パッケージはこんな感じ。

iPodを収納した状態のケース本体です。素材はなんという名前か判りませんが、ウェットスーツみたいな素材でできていてかなりヴィヴィッドな色です。個人的には、iPodには革素材のケースは似合わないと思っているので、こういう感じがベストです。ただし、フラップの止め具など、加重のかかる部分には革が使用されており、耐久性にも考慮が払われています。

本体を横からみたところ。側面にはグリップを良くするためにゴム素材がぬいつけられています。厚みがかなり分厚くなってしまうのは仕方がないところ。ポケットに入れて使いたい人には向きませんね。カバンに入れて使う人向けです。
そのかわり、裏面とフラップ(上蓋)にはプラスティックの薄板が封入されており耐衝撃性は良さそうです。特にフラップ中央部にはプラスティック板が盛り上がっている部分があり、落下時の衝撃を吸収してくれそうです。

フラップを開いたところ。前面はくりぬかれており、ケースに入れたままで操作できます。ホイールと操作ボタン以外の部分はクリアビニールで覆われているので、液晶に傷が付く心配もありません。フラップのヒンジ部分に開いた穴から、イヤホンケーブルを外へ出せます。

フラップはベルクロで止めるようになっているので自由に取り外しできます。フラップを外すとかなり薄くなるので、外した状態で使うのもアリでしょう。

フラップの内側にはポケットが付いています。イヤホンを収納したり、カードを収納したり出来ます。

底面にはゴム製のフタが付いていて、開けるとケースに装着したままでドックコネクタケーブルを刺せます(ドックそのものには刺さりません)。

裏面には付属のベルトクリップを取り付け可能です。ベルトクリップ以外にも、オプションのバイクホルダーや車載用ホルダーなどを取り付けられます。

裏面には付属のアームバンドを取り付ける事も出来ます。


ということで、けっこう多機能なケースです。素材の性質上、長年愛用する、という使い方には向かないと思いますが、まあiPodそのものが結構すぐに買い換えそうですから問題ないような気がします。
難点としては、3GiPod全モデルに対応しているせいか、一番分厚い40GBモデルだとかなりきつきつです。いったん入れたら基本的には出さないと思うので、出し入れがきついのはいいのですが、イヤホンケーブル用の穴とドックコネクタ用の穴の位置がずれやすいので、あちこちひっぱって調整してやる必要があります。
それとフラップを開け閉めするとイヤホンケーブルの根本が引っ張られる状態になるので、ただでさえ断線しやすい事で有名なアップル純正のイヤホンやリモコンを使っている人は要注意です。私はリモコンの根本部分には瞬間接着剤をたらして補強してますが、これもやりすぎるとかえってケーブルが脆くなったりします。まあ、これはAppleのせいでケースのせいではないですが…。
まあ、多少の難点はあるとしても、けっこう良くできているケースではないでしょうか。最新の4GiPod用のケースiPod mini用のケースも発売されていますので、iPodのケースを購入しようとしている方は検討してみる価値はあると思います。
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Author:freeflow
日々鬱病と未聴CDと戦いながらCD買い物依存症から抜け出せない、そんな奴です。

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