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機械教授

相変わらず地元のブック・オフに定期的に通っています(2001年1月14日の項参照)。このところ今一ついいものがなくて、何も買わずに帰ることが多かったのですが、先日久しぶりに堀り出し物が。ニール・R・ジョーンズの『惑星ゾルの王女』と『双子惑星恐怖の遠心宇宙船』という二冊。「ジェイムスン教授シリーズ」というシリーズものの3巻と4巻です。

このシリーズを知ったのは、はるか昔(20年以上前(^^;)野田昌宏元帥のスペースオペラ解説本(タイトル忘れた)でです。その時に面白そうと思って探したのですが、既に絶版で手に入りませんでした。それから20数年探しつづけてようやく…というのは嘘で(^^;、そんなシリーズがあったことさえ忘れてました。実物を見ても、作者名とタイトル名では思い出せず。それでもなんとなく気になって(というか無意識の内に思い出しかけていたのかも知れないが)手にとって見て表紙のイラストを見た途端、20数年の年月を飛び越えて一挙に記憶が…。やっぱりビジュアルな記憶は強いなあ。ちなみにイラストはあの藤子不二雄が手がけています。

で、ノスタルジーを感じながら(初めて読むのにノスタルジーつうのも変な話だが)、早速読んでみたのですがなかなか面白いです。話自身はごく普通のスペースオペラです。戦前から戦後にかけて書かれたものなので、今となっては古臭い部分も多分にあるし、同じスペースオペラでも「レンズマン」シリーズのような壮大な構想とかはありませんが(変な生物と言うかモンスターの類は大量に出てくるので、傾向としてはむしろ、A.K.バーンズの「惑星ハンター」あたりに近い)。

この手の話しは素直に面白がっていれば良いと思うので、何が面白いのか分析するような野暮な真似は止めておきますが、一応、どんな話なのか、あらすじと言うか設定を説明しておくと…。



科学者であるジェイムスン教授は、死後の遺体を永久に保存するための研究を行っていた。やがていい方法を思い付いた教授は、自分自身の死後に、甥に指示してその方法を実行させた。それは遺体をロケットに乗せて地球の周回軌道を回らせるというものであった。かくて教授の遺体を乗せたロケットが打ち上げられ、無事地球の周回軌道を回り始める。

それから4千万年!が経ち、地球上では既に人類も滅び去り、ただジェイムスン教授の遺体を乗せたロケットだけが、虚しく地球を巡っていた。そこへやってきたのが、脳以外の体を機械に置き換えることによって不死を獲得したゾル人の探険隊。彼らはジェイムスン教授の遺体を乗せたロケットを発見すると早速教授の遺体に機械化手術を施こして蘇生させる。かくして機械化ゾル人の慣例に従い、21MM−392と番号で呼ばれるようになったジェイムスン教授は仲間となったゾル人と共に探険の旅に出かけ、様々な発見や苦難に出会うのであった…。



といった感じです。主人公であるジェイムスン教授が機械の体を持つというのが、他の作品との差別化でしょうか?この機械の体というのがまた、真四角な胴体に4本の足と6本の触手(前面・後面に2本づつ、側面に1本づつ)を生やし、胴体の上には脳が収められている円錐形の頭があり、その頭には360度周囲を見るための10個の眼と上方を見るための頭頂部の眼が付いているというかなりユニークなスタイルで、どう考えても格好良いとは呼び難いこのスタイルの教授が大活躍するあたりが、他のスペースオペラとはかなり違う味を出しているところです。

3巻と4巻だけという中途半端な入手しかできなかったので、なんとか1巻と2巻も入手したいと思い、この手のものに強そうな梅田古書倶楽部へ行ってみたのですが置いてありませんでした(T_T)。どっかに転がってないかなあ…。
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増設

しばらく前から計画していたHD増設をようやく実施。HDは昨日某店で購入したIBM製の40G。バルク品ではなく内蔵用としてパッケージして売ってる奴なので、多少高かったがそれしか置いてなかったし。1年間保証もついてたので。

増設作業そのものは特に問題もなく終了。パーティションをどう切るか迷ったが、結局次のようにした。

1.OS X用(10G)

2.現状HDのバックアップ用(10G)

3.CD−R書き込み用ボリューム(700M)

4.未使用1(ひょっとするとWINDOWSのエミュレータ入れるかも)(5G)

5.未使用2(残り)

おかげでデスクトップ上がHDのアイコンだらけに(やや誇張表現あり)。しかし、今のマシン買う前に使っていた2Gの外付けHDもやっぱり4つぐらいにパーティション切って使っていたんだが、つまり1パーティションの単位が500M→10Gと20倍になっているちゅうことか、まだたかだか3年くらいしか経ってないんだけど…。

さて、OS X導入の準備は着々と整いつつある…。OS X用のATOKも無事出たし。後は今使っているトラックボールのOS X用ドライバ待ち。

しかし考えてみるとこれで合計50GになったHDの内、まだ4Gも使ってないんだよなあ。なんちゅう贅沢な話じゃ(^^;。
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セイコちゃん

セイコちゃんと言っても、松田聖子や橋本聖子ではなく、ましてや野田聖子なんかではなく、大田垣晴子さんのことです。日曜日に新刊の「ふつうのファッション」を買いました。出た当座、本屋で見かけて「買わなくては」と思いながら、カバンが一杯だったかなにかの理由で見送って、そのまま忘れていたのですが、日曜日の朝日新聞の書評欄に顔写真付きで取り上げられていたのを見て思い出しました。

大田垣晴子さんについてご存じない方のために書いておくと、漫画家/イラストレーターの人です。漫画と言っても、ストーリーのある漫画ではなくて、身辺のいろんな事を、説明文入りのイラストに近いような絵で描くという作風です(レコードコレターズ誌にもイラストを描いておられます)。

この本ですが、版型がちょっと変わっていて、マンガ雑誌とかとほぼ同じサイズながら、縦と横が逆転している横長の本となっています。多分雑誌掲載時のスペースを、そのまま本にしたらこういう形になったのだと思うのですが、かなり細かく書き込まれているので、これでもちょっと読みづらい。もう少し大きい版型でも良かったと思うのですが、それだと横のサイズが大きすぎて扱いずらいかも知れない、かと言って縦横逆転させても読みづらそうだし…。

版型の話はこれぐらいにして、中身の方ですが、タイトル通り、いろんな場におけるファッションの傾向について描かれたものです。具体的には、銭湯とか、渋谷の街とか、ファミコンショップとか、場所を決めてそこに集まる(または通り過ぎる)人がどんなファッションをしてるかを観察・分類してます。もっと具体的に書くと、最初の話は「銭湯でみる女性の下着」というテーマで、まず女性を年齢によっていくつかのグループに分け、そのグループのなかでどんな下着を身に付けているかのパターンを形の絵付きで描いてます(モノクロなので色については注記だけ)。後書きでも触れられていますが、「現代版考現学」という所でしょうか(「考現学」という言葉が、そもそも考古学の反語で現代を考える学問というような意味だから、「現代版考現学」というのは、「熱い熱湯」みたいな言葉ですが)。

観察の仕方と分類の仕方が、かなり細かいのですが、銭湯とか本屋とか、ある程度の時間人が滞在する場所の場合はまだいいけど、街を通り過ぎていく人を観察するような場合はかなり時間が限られる訳で、短い時間でよくまあ、そこまで観察して後から絵にできるものだなあ、とちょっと感心しました。そのかわりと言うか、観察と分類について細かいのだけど、分類した結果についての分析については、二言三言感想が述べられているくらいで、あっさりしてます。この辺は読者がパターン分けされた絵を見ながらご自由に考えてください、ということなのでしょう。

一気に読み通す、というタイプの本ではありませんが、手近に置いといて、なんとなく取り上げて眺めるには楽しい本です。



大田垣晴子さんの本は、好きで結構買っています。内容としては、今回のように毎回何かテーマを決めてそれについて観察/調べた結果をまとめる、というスタイルが多いようです(まあ、雑誌とかに連載するには、そういうスタイルが都合がいいのでしょうが)。基本的に「観察する」ことが好きな人なんだろうな、と思うのですが、この人の観察するスタイルというかスタンスには結構好感が持てます。対象となる物(人)とは距離を置いた感じなのですが、かと言って突き放しているという訳ではありません。対象物にのめり込んで、という熱いドキュメントではありませんが、でもクールという程でもない。距離的には、付かず離れず。温度的には熱過ぎず、冷た過ぎず、人肌感覚とでも言うのでしょうか。私自身は、好きか嫌いか、極端に走りやすいタイプなので、こういう自分にない感覚を面白く感じるのかも知れません。



※大田垣晴子「ふつうのファッション」(メディアファクトリー \1000 ISBN4-8401-0237-6)
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43の音

あいかわらず、ネット接続時間はそれなりに多いのだが、このところ、見に行くサイトが固定されてきてインターネット始めた頃みたいに、あっちのサイトからこっちのサイトへ渡り歩く、いわゆる「ネットサーフィン」(死語?)行為は殆どしていなかったのだが、この前久しぶりにネットを彷徨っていると偶然発見したのが、SYZYGYS(シジジーズ)というグループの公式サイト。

今から5,6年前に活動していたグループで、冷水ひとみさん(or)と西田ひろみさん(vo)という二人組である(ちなみに「冷水」は「しみず」と読むらしい。本名か芸名かは知らないが、珍しい名字である。俳優で温水洋一という人もいるが、この人は何と読むのか知らない)。どういうジャンルに入れてよいのか、分類に迷う類の音なのだが、最大の特長は冷水ひとみさんの弾く43DPOオルガン。

これは、ハリー・パーチという人の43音階理論に基づいて作られたものらしい。音楽の理論の方はさっぱり判らないのだが、1オクターブを43に分割するという考え方のようである。無論、そんな酔狂な楽器を作るメーカーがあるはずもないので、手作りされたらしい。

彼女らのアルバムは2枚出ていて、1stの方だけ持っているのだが、その43DPOオルガンの音はと言うと…、なんかアバウトな性格の神経症患者が演奏しているという感じだ(^^;。聴いていて不快という訳ではないのだが、ものすごく違和感がある。でも小難しい音という訳ではなくかなりポップだ。そんな二律背反というか矛盾した音なのだが、とにかく一聴するとかなり強烈な印象を残すことは確かである。

オルガンのことばかり書いてしまったが、西田さん演奏のバイオリンもなかなかいい味を出している。中近東風のフレーバーたっぷりで、ちょっとヘナチョコなサウンドなんだけど、それがややこしいオルガンの音と絡むと絶妙なテイストが醸し出される。

で、公式HPには通販のページへのリンクも貼ってあったので、買い逃していた2ndアルバムを注文してしまいました。ちなみに2ndアルバムのタイトルは「SUMO」。そのものずばり相撲をテーマにした組曲もあるとか。一体どんな音になるのか想像もつかないが楽しみである。

2ndアルバム以降、音沙汰がなかったので、てっきり解散したと思っていたのだが、西田さんがエジプト留学していたことにより単に活動停止していただけらしい。西田さんの帰国後、1999年からは再び活動を再開しているとのことで、新作こそ出していないものの、イベントでライヴを演ったり、TV番組の音楽を担当したりされているようだ。私は見ていなかったのだが、NHK教育でやっていたプチプチアニメのシリーズの一つ、「バベルの本」というアニメで音楽を担当していたらしい。

また、ソロというか各人でもそういう仕事をされているようで、先日フジTV系で放映されていた「学校の怪談 春のもののけスペシャル」という番組、池脇千鶴と奈良沙緒里(眼鏡かけると別人!)に釣られて見たのだが、エンドクレジットのところを見ると、第1話の音楽を冷水ひとみさんが担当されていたようだ。もっとも、肝心の第1話は見逃してしまったので、どんな音楽だったか判らないのだが(^^;。
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日々鬱病と未聴CDと戦いながらCD買い物依存症から抜け出せない、そんな奴です。

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